妊娠中の減量で子供が肥満に? - メタボリックシンドローム
「子供を肥満にしたくなければ、妊娠中のダイエットは控えたほうがよい」・・・一見、「逆なのでは?」と思えますが、妊娠中に、飢餓状態におかれた胎児は、出生後に脂肪をより効率的に貯め込めるように、体質が変化するという事実を英・サウスハンプトン大学の研究チームが発表しました。
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●安全な出産と子供の将来のため減量はNG
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日本では、妊娠中にダイエットをしようなどと考える妊婦さんは、まずいないでしょうが、海外の風習・文化・思想はさまざまなので、妊娠中にダイエットをしようと考える妊婦さんもいるということなのでしょう。
研究チームによると、出生時にへその緒から抽出した赤ん坊のDNAを調べて、ある特定の遺伝子に「メチル化」と呼ばれる化学修飾を多く持つ赤ちゃんほど、小学生くらいになったときに肥満になる率が高いことを発見したといいます。
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このある特定の遺伝子というのは、「RXRA遺伝子」と呼ばれ、「RXRα(レチノイドX受容体アルファ)タンパク質」をコントロールしている遺伝子です。このタンパク質は、ビタミンAの一種であるレチノイン酸の受容体を構成し、脂質代謝を含め、様々な生理機能に関与することが知られています。
今回の研究では、驚くことに、妊娠初期に炭水化物をしっかり摂らなかった母親ほど、赤ん坊のこの遺伝子の「メチル化」が促進されていたというのです。
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そのメカニズムは、妊娠中に母親がダイエットをすると、それを栄養不足のサインと感じ取った胎児は、RXRA遺伝子をメチル化することによって、脂肪を効率的に蓄えられるように体質を変化させ、脂質代謝をコントロールして、出生後に備えるのだと考えられます。
すなわち、胎児は将来、栄養不足にならないように、母親のおなかの中にいる間に、体質を自ら変化させるということなのです。
今回の研究結果は、妊娠中の母体が受ける環境変化が、胎児に対して、出生後も、その将来にわたって影響を及ぼしうる変化をもたらす可能性があるということを指摘しているので、お母さんにとっては責任重大です。
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