【ブラックジャックを探せ】まずは痛みを取る!緩和ケアに大きな効果 - 政治・社会 - ZAKZAK
がんの終末期で、痛みと精神的な苦しみを取り除くことに特化した医療を行うホスピス。「あそか第2診療所」は、「ビハーラあそか」の愛称を持つ、西本願寺が母体の仏教ホスピスだ。院長の馬場祐康医師は、外科出身の緩和ケア医だ。
「手術という、目で見える対象と勝負する中で、"目に見えないものを相手にする医療"に興味が湧いてきたんです。40歳を過ぎて目も悪くなってきたし(笑)、新しいことにチャレンジするなら今しかないだろうと…」
効果肥満社会
緩和ケアというと、単に痛みを取るだけの「後ろ向きな医療」と誤解されがちだが、そんなことはないと馬場医師は言う。
「例えば肺がん患者を『化学療法のみ』と『化学療法+緩和ケア』の2群に分けて予後を見ると、後者のほうが生存期間が長かった−という報告がある。がんで痛みが出ているなら、まずはその痛みを取るべきで、それによって次のステップが生まれるんです。正しい緩和ケアの姿を広く一般に知ってもらうべきだし、そのためにできることは積極的に取り組んでいきたい」(馬場医師)
うつ病の夫も私をダウンさせる
馬場医師が院長を務める診療所には、通常の医療スタッフの他に僧侶が常駐し、効果的な緩和ケアを進める上で大きな役割を果たしている。
「医師や看護師に話せないことでも、僧侶になら言えるということが実際にある。これは終末期の患者にとって "薬以上の効果"を発揮することにもなるんです」
来年には診療所から病院への規模拡充を予定している。馬場医師のチャレンジは、確実に成果を見せ始めている。 (長田昭二)
ボディショックの容量
■ばば・ゆうこう 1962年岩手県二戸市生まれ。88年自治医科大学卒業。岩手県立釜石病院、洋野町国保大野診療所、盛岡赤十字病院、薬師山病院等勤務を経て、2011年4月より現職。日本外科学会専門医、日本救急学会専門医、日本緩和医療学会暫定指導医ほか。趣味はテニスと寺院めぐり。
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